麻雀の役の大三元には、責任払いという特殊なルールがあります。
責任払いがある役は、大三元と大喜和の2種類です。
大三元の責任払いとは他家が役満を確定させる牌を鳴かせてしまい、さらに大三元で役満を和了した場合、鳴かせた人が責任払いをさせられます。
責任払いを包則(パオ)と言います。
役満の大三元の責任払いについて、お伝えいたします。
麻雀役の大三元の責任払いとは?
大三元における責任払いとは、大三元が確定する3つ目の三元牌を鳴かせた人が、大三元で役満を和了した人に責任をもって点数を支払うという意味です。
例を挙げると、3枚目の大三元確定である『白』を捨てて鳴かれた場合、捨てた人が責任払いの対象になります。↑↑
責任払いは包則(パオ)といいます。
リーチ中に三元牌を捨て、鳴かれても責任払いは成立しますし、ツモやロンでも点数の支払い方が変わります。
大三元確定後にツモ上がりした場合
3つ目の三元牌を鳴かせてしまい、その後に大三元役確定者がツモ上がりした場合、鳴かせた人が1人で点数を支払わなければなりません。
和了した方が子なら32000点、親なら48000点です。
積み棒があればさらに追加になります。
大三元確定後にロン上がりした場合
3つ目の三元牌を鳴いて大三元が確定し、その後に3つ目の三元牌を鳴かせた他家以外の2人のどちらかからロン上がりした場合、振り込んだ人と3つ目の三元牌を鳴かせた人が半分ずつ支払います。
大三元で和了の方が子なら16000点ずつ、親なら24000点ずつ支払います。
リーチ後の捨て牌で鳴かれても成立する
リーチ後は、自分の手牌は変えることができません。
自分でツモ上がりか、他家からロン上がり、それ以外は引いてきた牌は捨てなければなりません。
もし、捨て牌で3つ目の三元牌を鳴かせてしまった場合、責任払いが発生します。
鳴くというのは、相手から牌をもらうことですが同時に牌を場にさらすことになります。
鳴きなし、または1つの三元牌が鳴いてあり、大三元が不確定の状態でのリーチは仕方ありませんが、三元牌の2種類が鳴かれている状態でのリーチは自分が振り込む可能性があります。
ここぞという勝負であれば別ですが、リーチは控えたほうが良いでしょう。
リーチ後に大三元を確定させる三元牌を引いて捨てた場合、鳴かれれば責任払い、上がりとなれば点数の支払いが発生します。
責任払いで大きく点数を奪われるより、その局の勝負を降りてノーテンで最低でも3000点支払ったほうが被害が小さくて済みます。
大三元は鳴きでも役満
大三元は、鳴いても役満になります。
暗刻もしくは槓子で三元牌の『白、發、中』をすべて揃えることが条件になります。
参考までに小三元は満貫になる
小三元のみの翻は2つです。
ですが、小三元の中には必ず暗刻になっている三元牌が2つあるはずです。
小三元が結果として満貫になる理由は、小三元の2翻と三元牌の暗刻で2翻、合計4翻の満貫になります。
小三元は満貫であり、小三元と大三元では点数が大きく違いますのでチャンスの時はできるなら大三元を狙いましょう。
子の場合ですが、満貫8000点と役満32000点では4倍もの差があります。
小三元は、雀頭に三元牌を使用しつつ、残りの2種類を暗刻もしくは槓子にすることです。
上記のほかには、
場合か、
この3種類しかありません。
この3種類の集まりで小三元の2翻になります。
さらに、例として小三元の集まりを細かく見ると、
『發』の役牌で1翻、
『中』の役牌で1翻が成立しています。
よって、和了は小三元2翻、三元牌1翻、三元牌1翻の4翻となり満貫になる計算になります。
小三元は、混一色や対々和、三暗刻にも繋がりやすく、複合翻を狙えるチャンスになります。
三元牌の2種類を暗刻、残り1種類を雀頭で使用することが小三元です。
さいごに
大三元の責任払いは、2つの三元牌は鳴かれて場に見えている状態なので、リーチをかけていなければ回避することができます。
万が一、責任払いとなれば大きく点数を失います。
すでに点数をとても多く稼いでいて、よほど自分の手牌が良い場合は別ですが、すでに三元牌の2種類は場に見えている状態なので、責任払いにならないように時には降りることも必要ではないでしょうか。