麻雀の役の覚え方が分からない。
麻雀を始めたころは、麻雀牌も記号のようで読み辛く感じます。
特に索子は棒の表示なので初めは分かりにくい場合があります。
今回は、麻雀の役の覚え方としての説明をしていきます。
徐々に実践で慣れていきましょう。
2~8の数字だけで作る役、タンヤオ
鳴き:有効
翻:1役
食い下がり:なし
難易度:★
初心者の方が最も簡単に覚えられるのがタンヤオです。
正式名称は断么九(タンヤオチュー)と言います。
2~8までの萬子、筒子、索子で構成させる役です。
順子、暗刻は関係ありません。
1、9の端牌、字牌を使わない役という事になります。
牌の数も多く作りやすい役でもあります。
鳴いても有効で、早上がりにも向いている役と言えます。
翻は1翻で食い下がりなしです。
字牌で揃える役の覚え方
字牌は、牌の種類によってですが、3つ以上集めることで1翻作ることができます。
また、役牌は鳴きが有効です。
自風、場風の風牌
鳴き:有効
翻:1役
食い下がり:なし
難易度:★
自風牌は、自家の方角の風を3枚以上揃える役のことです。
親は東家、子は南家、西家、北家のどれかです。
場風牌は、場と同じ風を3枚以上揃える役の事です。
場が東場なのか南場なのかで変わります。
半荘は、1周目が東場、2周目が南場なので、場と同じ牌を3つ以上集めると1翻になります。
参考までに、東場で自分が親で『東』を3枚以上集めると、自風牌、場風牌となり2翻になります。
南場であなたが南家の場合、『南』を3枚以上集めると、同様に自風牌、場風牌となり2翻となります。
ダブ東、ダブ南と言います。
大喜和、小喜和
鳴き:有効
翻:役満
食い下がり:なし
難易度:★★★★★
風牌の、『東・南・西・北』の4種類をすべて集めると大喜和や小喜和になります。
大喜和は、風牌4種類をすべて3枚以上で集めて完成させる役です。
小喜和は、風牌3種類を3枚以上、残りの風牌1種類を雀頭で集め完成させる役です。
鳴き:有効
翻:役満
食い下がり:なし
難易度:★★★★★
大喜和、小喜和、共に役満です。
字一色
鳴き:有効
翻:役満
食い下がり:なし
難易度:★★★★★
字一色は、『東・南・西・北・白・發・中』の7種類の牌だけを使用し和了する役です。
完成には超高難易度、もちろん役満です。
大喜和や小喜和、大三元と複合する可能性があり、複合すればW役満となります。
三元牌
鳴き:有効
翻:1役
食い下がり:なし
難易度:★
三元牌は、『白・發・中』の3種類の内、1種類を3枚以上集めて完成させる役です。
翻は1つです。
戦略として早上がりを目指す場合にとても有効です。
素早く和了を目指せることから、『特急券』と呼ぶ事もあります。
小三元
鳴き:有効
翻:2役
食い下がり:なし
難易度:★★
小三元は、三元牌3種類の内、2種類を3枚以上集め、残り1種類を雀頭として和了する役です。
小三元は、食い下がりはなく、さらに三元牌を暗刻以上で2役持っていることから結果、満貫になります。
小三元(2翻)+三元牌(1翻)+三元牌(1翻)=4翻で満貫扱いとなります。
他の役も複合すればさらに翻が追加になります。
大三元
鳴き:有効
翻:役満
食い下がり:なし
難易度:★★★★★
大三元は、『白・發・中』の3種類すべてを3枚以上で集める役です。
役は役満です。
大喜和と大三元は役が確定する最後の牌を鳴かせた場合、責任払い(パオ)が発生します。
1,9牌や字牌を使う役の覚え方
混全帯么
鳴き:有効
翻:2役
食い下がり:1役
難易度:★★
チャンタは、イメージとしてはタンヤオの逆になります。
正式名称は混全帯么(ホンチャンタイヤオ)と言います。
萬子、筒子、索子の1、9牌と字牌を使って構成する役がチャンタです。
順子の場合、『1・2・3』と『7・8・9』のみが有効です。
順子の中に1か9の牌を含めるのが条件となります。
確実に言えることは、萬子、筒子、索子の4~6は使わないことです。
鳴いても有効です。
翻は2翻ですが、食い下がると1翻に下がります。
純全帯么
鳴き:有効
翻:3役
食い下がり:2役
難易度:★★★
ジュンチャンは、1、9の端牌を使った面子の構成だけで揃える役です。
正式名称は、純全帯么(ジュンチャンタイヤオ)と言います。
字牌なしの構成のため、チャンタより条件が厳しくなります。
雀頭、面子すべてに1、9牌を使用した割と難易度の高い役です。
鳴きも有効で、通常は3翻ですが、食い下がりは2翻になります。
同じ順子を2つ以上揃える役の覚え方
一盃口、二盃口は鳴くと役が無効になります。
一盃口
鳴き:無効
翻:1役
難易度:★
一盃口は、萬子、筒子、索子の内、同じ種類で同じ数字の順子を2組揃える役です。
役の1つである、平和と良く複合する場合があります。
面前でのみ有効な役なので、注意が必要です。
二盃口
鳴き:無効
翻:3役
難易度:★★★
一盃口を2つ作ると二盃口になります。
翻は3つで、面前でのみ有効な役です。
和了の形が七対子と同じですが、重複することはなく、仮に七対子と二盃口が重複した場合は3翻の二盃口を優先に数えます。
2枚ずつの対子を7組の役、七対子
鳴き:無効
翻:1翻50符(固定)
難易度:★★
同じ牌を2枚ずつ7組揃えるのが七対子です。
役満の国士無双と同じく、特殊な集め方をする役の1つです。
注意することは、必ず2枚ずつ7組であること。
使用できない牌はありませんが、同じ牌を4枚集め2枚ずつとして使用することはできません。
当然、鳴きありで完成することはできなくなります。
待ちは必ず単騎待ちになります。
七対子の点数計算は簡単
七対子は特殊な上がり役のため、点数が決められています。
基本は1翻50符の計算です。
子の場合、翻の数に応じて、1600、3200、6400、8000、12000、16000、24000点となります。
親の場合、2400、4800、9600、12000、18000、24000、36000点となります。
満貫より下の翻数の点数は暗記してしまいましょう。
刻子以上で揃える役の覚え方
同じ牌を3枚以上の刻子以上で揃えると次の役が成立します。
対々和
鳴き:有効
翻:2役
食い下がり:なし
難易度:★★
同じ牌を3枚以上で集め、4組揃える役です。
翻は2つで、ポンやカンの鳴きも有効。
食い下がりもありません。
混老頭
鳴き:有効
翻:2役
食い下がり:なし
難易度:★★
同じ牌を3枚以上で集め、4組揃える役ですが、使用できる牌は、字牌と数字の1、9牌だけです。
対々和同様、鳴きも有効で、食い下がりなしの2翻です。
ですが、混老頭は必ず、
- 対々和
- 三暗刻
- 混一色
- 小三元
- 七対子
との組み合わせになります。
したがって、実際には最低でも6400点になります。
また、チャンタと似ていますが複合役にはならないので注意しましょう。
三暗刻
鳴き:有効
翻:2役
食い下がり:なし
難易度:★★
同じ牌を3枚以上を暗刻、または暗槓で3組揃える役です。
鳴きも有効で、食い下がりなしの2翻です。
対々和と複合する場合が多く、また、もぅ1組を暗刻か暗槓で揃えると四暗刻の役満になります。
三色同刻
鳴き:有効
翻:2役
食い下がり:なし
難易度:★★
萬子、筒子、索子の3種類すべての同じ数字をそれぞれ3枚以上集め3組揃える役です。
例えば、二萬を3枚、二筒を3枚、二索を3枚集めると三色同刻になります。
鳴きあり、食い下がりなしの2翻です。
清老頭
鳴き:有効
翻:役満
食い下がり:なし
難易度:★★★★★
萬子、筒子、索子の1と9のみを使用して揃える役です。
6種類24枚しかないので、完成させるには超高難易度。
鳴いても鳴かなくても役満です。
四暗刻
鳴き:無効
翻:役満
難易度:★★★★★
鳴きなしの同じ牌3枚以上を4組揃える役です。
自分のツモで完成させる超高難易度の役満です。
ローカルルールでは、四暗刻単騎待ちで和了の場合、W役満とするところもあります。
3つ以上の槓で揃える役の覚え方
三槓子
鳴き:有効
翻:2役
食い下がり:なし
難易度:★★
同じ牌を4枚集め、3組揃える役です。
鳴いても有効で、食い下がりなしの2翻です。
暗槓、明槓など槓を3回必ず行うため、ドラがたくさん増えます。
自分の手が高くなる場合もありますが、他家にとってもドラが増えることになります。
むやみに槓をするのは避けたいところです。
四槓子
鳴き:有効
翻:役満
食い下がり:なし
難易度:★★★★★★(S級)
同じ牌を4枚集め、4組揃える役です。
暗槓、明槓は関係なく1局内に1人で槓を4回行い、和了することができれば役満となります。
最後の待ちは必ず単騎待ちになります。
また、流局のルールに四槓流れがあります。
四槓流れとは2人以上が1局で4回目の槓をすると途中流局になります。
他家が4回目の槓をすると、その時点で四槓流れとなり、四槓子を完成させることはできなくなります。
1人だけ4回槓をした場合だけ、途中流局にはなりませんが、5回目の槓は誰もできなくなります。
順子で同じ数字の組み合わせを3組揃える役、三色同順
鳴き:有効
翻:2役
食い下がり:1役
難易度:★★
萬子、筒子、索子の3種類を使用し、連続した同じ数字の順子を3組揃える役です。
例えば、萬子の1,2,3、筒子の1,2,3、索子の1,2,3などです。
翻は2つですが、鳴くと食い下がりの1翻になります。
1種類で1~9を揃える役、一気通貫
鳴き:有効
翻:2役
食い下がり:1役
難易度:★★
萬子、筒子、索子のどれか1種類の1~9を使い、1,2,3、4,5,6、7,8,9の順子を揃える役です。
1,2,3,4,5,6,7,8,9と綺麗に揃うとても美しい役です。
翻は2つで、食い下がりは1翻になります。
数牌の1種類だけを使う役の覚え方
混一色
鳴き:有効
翻:3役
食い下がり:2役
難易度:★★★
萬子、筒子、索子のどれか1種類と字牌の組み合わせで揃える役が混一色です。
順子、暗刻は関係なく、字牌は何を使用しても有効です。
翻は3つですが、食い下がりは2翻になります。
一盃口や対々和、チャンタ、三暗刻など複数の役と複合できます。
清一色
鳴き:有効
翻:6役
食い下がり:5役
難易度:★★★★
混一色と似ていますが、字牌を使用せず、萬子、筒子、索子のどれか1種類のみで揃える役が清一色です。
翻は6つですが、食い下がりは5つになります。
門前で跳満、鳴いて満貫という難易度の高い役です。
平和、一盃口、一気通貫、三暗刻、対々和など複合役も多々あります。
緑一色
鳴き:有効
翻:役満
食い下がり:なし
難易度:★★★★★
索子の『2,3,4,6,8』と三元牌の『發』の6種類だけを使用して揃える役です。
順子、暗刻は関係なく、鳴きも有効です。
索子の『6,8』は順子での使用はできなくなります。
三元牌の『發』が無くても成立しますが、5種類しかなくなるため難易度がさらに高まります。
緑一色は、緑色の一色に染める役で、当然の役満です。
九連宝燈
鳴き:無効
翻:役満
難易度:★★★★★★★(SS級)
数牌の1種類を使い、1と9の牌を3枚ずつと2~8の牌を1枚ずつの13枚を揃え、さらに同数牌の1~9の牌を1枚加えて成立させる役です。
門前でのみ作ることができます。
雀頭は、1~9のどれを使用しても和了することができます。
清一色と同じく、1種類だけの数牌を使用しますが、数字に条件が付くのが九蓮宝燈です。
ローカルルールでは、九連宝燈9面待ちからの和了は、W役満のところもあるようです。
特殊過ぎる国士無双の役の覚え方
鳴き:無効
翻:役満
難易度:★★★★★
数ある役の中で最も異端児な揃え方をするのが役満の国士無双です。
使用する牌は、
- 萬子の1と9
- 筒子の1と9
- 索子の1と9
- 風牌の東・南・西・北
- 三元牌の白・發・中
の13種類です。
麻雀は、槓をした場合は除きますが基本的に手元に14枚で和了です。
13種類を1枚ずつ揃え、その内1種類だけを雀頭の2枚にして和了となります。
鳴きなし、暗刻もなし、順子もなし、あるのは雀頭と1、9、字牌のみ。
それが役満の国士無双です。
ローカルルールでは、国士無双13面待ちからの和了は、W役満のところもあるようです。
和了の仕方で変わる役の覚え方
リーチ
鳴きなしの門前でテンパイし、リーチと宣言することで成立する役です。
順子、刻子、槓子の何でも良く、和了する一歩手前の状態で宣言することに意味があります。
ただし、リーチ後は暗槓以外では手牌を変えられないため、和了牌以外はすべてツモ切りとなります。
また、供託に1000点を支払います。
自分の持ち点が1000点未満の場合、リーチを宣言することはできなくなります。
門前清自摸和
他家からの鳴きをせず、自分のツモだけで和了する役です。
チー、ポン、明槓をせず、自分の力だけで和了に持っていくことになります。
ダブルリーチ
最初の捨て牌でリーチを宣言することで成立する役です。
ただし、子の場合はチー、ポン、カンのない第一ツモでテンパイし、最初の捨て牌でリーチを宣言します。
ダブルリーチは、誰もチー、ポン、カンをしていないことが条件です。
通称ダブリーと言い2翻です。
平和
ヘイワと書いてピンフと読みます。
門前で4つの面子をすべて順子で揃える上がり役の事です。
さらに、雀頭は数牌と風牌の場風牌と自風牌以外の風牌が有効です。
三元牌と3枚以上集めると場風牌や自風牌の役牌が成立する風牌は雀頭に使用できません。
海底摸月
ハイテイツモは、その局でツモることができる最後の牌で和了する役です。
鳴いていても有効で、最後のツモで和了すると役が成立します。
門前でテンパイしている状態で、ハイテイ牌で和了すると『ハイテイ+門前ツモ』の2翻になります。
また、ハイテイ牌は槓ができないことになっています。
理由は、最後の牌で槓をすると王牌が13となってしまうためです。
河底撈魚
ハイテイロンは、その1局の最後の捨て牌でロン上がりする役です。
最後に捨てられた牌は、ハイテイ牌のツモ切りである必要はなく、最後に捨てられた牌がロン牌であれば成立します。
ただし、自分がフリテンの場合はハイテイロンはできません。
嶺上開花
暗槓や明槓をして、ツモってきた嶺上牌でツモ上がりすると成立する役です。
リンシャンカイホーと読みます。
嶺上牌をツモり、さらに槓をして2回目の嶺上牌でツモ上がりした場合も成立します。
鳴いていても、嶺上牌でツモ上がりすれば嶺上開花となります。
槍槓
チャンカンと読みます。
他家が、ポンをしていた牌の残りの1枚を他家自身がツモり明槓をしたときに、その明槓で現れた4枚目の牌が自分の和了牌だった場合、ロン上がりすることができる上がり役です。
自分が鳴いていても槍槓は有効ですが、フリテンの場合はロン上がりすることはできません。
天和
親限定の役満で、最初の配牌の14枚で和了する上がり役です。
ただし、最初の14枚の配牌の内に4枚同じ牌があり、暗槓して嶺上牌で和了の場合は、天和にはなりません。
親のため、点数も5割増しの48000点になります。
地和
子限定の役満で、第一ツモで和了すると成立する役です。
ただし、第一ツモの前に他家の誰かがチー、ポン、カンをした場合は成立しません。
和了で持っているだけで良いおまけ役
ドラ
ドラは和了のときに持っていると、1枚につき1翻が追加になるボーナス牌のことです。
配牌を取り始めた所から3番目の上段のドラ表示牌を開き、ドラを決定します。
ドラ表示牌は親の捨て牌の前に開き表示させます。
ドラ表示牌の次の牌がドラになります。
例えば、ドラ表示牌が『四萬』であれば、ドラは『伍萬』になります。
裏ドラ
リーチを宣言し、和了した場合のときだけ裏ドラが追加になります。
裏ドラは、ドラ表示牌の下にある牌が裏ドラ表示牌になります。
裏ドラはドラと同様で、裏ドラ表示牌の次の牌が裏ドラになります。
裏ドラは、和了してから開くのでゲーム中は誰も知ることができないことになっています。
槓ドラ
暗槓、明槓を問わず、槓をするたびに槓ドラ表示牌を開くことになっています。
槓ドラ表示牌は、嶺上牌側ではないドラ表示牌の隣から順番に開いていきます。
麻雀の役の覚え方は牌の属性
役は、牌の属性で覚えることができます。
- 萬子なのか筒子なのか索子なのか、風牌なのか、三元牌なのか
- 数牌なのか字牌なのか
- 2~8なのか1,9字牌なのか
- 順子なのか暗刻なのか、それとも槓なのか
- 1巡目なのか最後なのか
で変わってきます。
また、役の点数の高さは、難易度の高さを意味しています。
複合役でも高得点ほど完成させるには高難易度と言えます。
少しでも早く役を覚えて、麻雀を楽しみましょう♪