九種九牌の宣言は一巡目ですが、子は第1ツモの前にチー、ポン、カンが発生していないときのみ宣言することができます。
開始の時点で九種九牌が成立している場合、親であれば途中流局か、はたまた国士無双に走るのか選択することができます。
子の場合は、九種九牌が成立し、さらに第一ツモの前に何も鳴きがないことが宣言できる条件です。
当然、暗槓があっても宣言することはできなくなります。
今回は、九種九牌の一巡目のルールと条件、途中流局の5つのポイントをお伝えします。
九種九牌が一巡目に成立する条件
九種九牌(キュウシュキュウハイ)が一巡目で成立する条件は、
- 親は最初の配牌14枚の時点で、手配の中に么九牌(1,9,字牌など)が9種類以上あること。
- 子も親と同様に第1ツモの時点で、手配の中に么九牌(1,9,字牌など)が9種類以上あること。
- 自ら九種九牌を宣言すること。
- ただし、子は第1ツモの前にチー、ポン、カンが発生していないときのみ宣言することができる。
となっています。
そのため、いくら子が第1ツモであっても、ツモの前に鳴き(チー、ポン、カン)が発生した場合は宣言することができません。
九種九牌宣言の前に暗槓が入っても途中流局をすることができないことになります。
また、配牌に么九牌が9枚以上入っていたとしても、8種類しかない場合は九種九牌を宣言することはできません。
八種十牌では、成立しないことになります。
配牌が悪いままになりますが、そのまま継続になります。
和了には遠くなるかもしれませんが、場合によっては役満の国士無双に戦略を変えることも1つの手段です。
九種九牌を宣言し、途中流局となった場合、親の連荘で新たに開始します。
九種九牌は自分で選べる
九種九牌だからと言って、必ず流局にする必要はありません。
第1ツモの時点で自分で選択することができます。
配牌が悪いと感じれば九種九牌を宣言し途中流局を選択するも良し、いっそ国士無双を狙う作戦に変え、宣言をしないでそのまま継続する方法もあります。
么九牌の中でも風牌や三元牌が多く含まれている場合は役満の国士無双を狙うチャンスと言えます。
十種十牌、十種十一牌など多く么九牌が含まれていればより、国士無双に近づけます。
九種九牌は悪い流れの救済処置
九種九牌は、スタートの段階で悪手な場合の救済処置です。
和了に程遠いと感じた場合は、宣言することも必要です。
物は考えようですが、字牌が多く偏りがある場合、混一色を目指すのも良いですし、三元牌や自風牌を鳴いて早上がりに作戦を変更することもできます。
そのときのあなたの状況に応じて自由に戦略を変えて楽しみましょう。
九種九牌以外の途中流局になるルール4つ
途中流局は、正式なルールではありませんが、九種九牌の他に4つのルールを採用している場合が多いので覚えておくようにしましょう。
途中流局すると、流局の時点でその局は終了し、親の連荘で新たな局の開始となります。
四風子連打(スーフーレンダ)
局の始まりの1巡目に4人が同じ風牌(東、南、西、北)を捨てると、最後の北家が牌を捨てた時点で流局となります。
同じ風牌が4枚出てきたら流局となり、非常に分かりやすい流局ルールです。
当然ですが、1巡目で鳴き(チー、ポン、カン)がある場合は成立しません。
暗槓が入った場合、四風子連打は成立しないので、そのまま継続になります。
三元牌は途中流局にならないので注意
なお、三元牌の『白、發、中』が1巡目に4枚出た場合は流局にならないので注意しましょう。
あくまで風牌のみの途中流局ルールになります。
4人立直(リーチ)
すでに3人がリーチを掛けている状態で、4人目が新たにリーチをかけ、誰も4人目のリーチ宣言後の捨て牌でロン上がりしなかった場合、その時点で流局になります。
供託のリーチ棒は、立直と宣言し、捨て牌を横に向け置き、誰もロンしない状態で初めて供託することができます。
参考までにですが、リーチ宣言後の捨て牌でロン上がりされた場合、あなたのリーチ棒を出す必要はありません。
捨て牌で誰もロン上がりしない状態で初めて供託となります。
トリプルロン
1人の捨て牌に対し、3人が同時にロン上がりをした場合も途中流局になります。
滅多にありませんが、九死に一生を得る感じとなります。
四槓(スーカン)流れ
1局中に2人以上の人が合計で4つの槓をしたら流局になります。
4つ目の槓をした時点で、途中流局となるため嶺上牌をツモる必要はありません。
ただし、1人で4回の槓を行った場合は、役満の四槓子の可能性があるので途中流局にはなりません。
この、1人で4回の槓を行っている場合、5回目の槓は誰もできないので注意しましょう。
九種九牌で流すとき他家は良い配牌
あなたが九種九牌で途中流局を宣言するということは、3人の他家は配牌が良い場合があります。
配牌の偏りが原因で九種九牌は起こるので、もしかすると敵は高配牌の可能性が十分考えられます。
麻雀は4人で行うゲームなのでどこかが悪ければどこかは良いのです。
そのときの状況に応じて、九種九牌を宣言するのか、宣言せずそのまま継続するのか判断しましょう。
あくまで九種九牌は悪手の救済処置であり、選択制です。